ボリビアの小学校は、2月から新年度スタートになります。
そして、日本で言うところのいわゆる学区制ではなく、
毎年どの学校に行くかを、
通う子どもの家庭で選んで、希望の学校に申し込みに行きます。
1月の最後の2週間は、その申し込み期間になります。
多くの子どもたちは、前年度と同じ学校に通ってきますが、
新しい顔ぶれもたくさんいます。
逆に、街を歩いていると、
知った顔の子どもが、違う制服を着て歩いていて、
挨拶してくれるということも起きます。
ボリビアは、同じ校舎でも、
午前午後で、使う学校が異なります。
その点だけでも、
まず、選択ができます。
そして、日本のように校庭や体育館があるわけではなく、
狭い敷地に学校が建っているため、
なぜか、通りを一本挟んだ向こうに、学校がある、というように、
地域の中にもいくつも学校が立っている場所があります。
また、ボリビアでは、一歩学校の敷地を出ると、
学校の管理下ではなく、
各家庭の責任なので、
多くの家庭は、親が歩いて送り迎えをしたり、
年上の兄弟が年下の兄弟の手を引いて、一緒にと下校したりしています。
そういった関係もあって、
親の仕事などの都合で、
仕事先の近くを選んだり、
午前午後を選んだりする場合もあるようです。
もちろん、あの学校へ行きたい!!
という希望で選んだりする子も多いようです。
というわけで、新しい一年が、また始まっていくのです。
しかし、2月に学校がスタートすると言っても、
申し込みをしていなかった子の家族が遅れて手続きに来たり、
(すでにいっぱいになっている学年なら、受け付けてもらえないので、
空きがあるときは、入れる。)
先生が急にやめたり、
新しく入ってきたけど、急に学校を変わったり、
子どもの様子によっては、
2学級で始まった1年生が、3週間してから、急に3学級に増える!という
学級編成(便宜的に分けるだけ)が、始まってから行われたり。
国にとって重要なオルロのカルナバル(祭り)のための祝日があったり。
学校がなんとか普通にスタートしたのは、結局3月中旬・・・・・。
ところ変われば、と言ったところです。
いろんな面があるボリビア。
教育の制度も大きく違います。
この国のよさも、問題に感じることも、いろいろありますが、
ともかく、学校に、子どもたちの声が響いている
というのは、いいものです。
日本の学校の新学期スタートのあの清々しさと、
あわただしいながらも、学級や学習が動いていく感覚が、
少し懐かしくなりました。