2010年9月29日水曜日

ガスはいかが?

学校の裏の通りを通る、ガスやさん



トラックに山積みされたガスボンベ。
カーンカーンと、鐘の音とともに現れます。
ラパスでは、こんな風に、ガスを売りに来ます。



私は、ステイのため自分で買ったことはないけれど、
先輩隊員の話によれば、
ガスはかなり安いらしい。



ボリビアは、資源の宝庫

天然ガスが出るので、安価なのだとか。
むしろ電気代の方がかなり高いらしい。


電気代といえば、
日中ものすごく日が照るので、ソーラーパネルをつけたらどうか?
と思うけど、

国内でパネルを開発したり、海外から技術協力を受けたりしても、
そのパネルのメンテナンスや取り付け工事、維持費なんかを考えると、
導入は、難しいのかも。


ラパスの家々の屋根にパネルが付いている姿を、
一見見てみたい気がするけど、
でも、茶色く統一感のある街並みが変わってしましそう。

開発と維持、伝統の継承

発展の陰にある変化、破壊。

便利で、ものがある生活は素晴らしい。
けれど、時代や人々が真に求めるものへの変化は、
急激ではなく、
ゆっくり、緩やかに歩んでいくのがいいなあ。
人々の智恵を出し合い、
望ましい変化へと。

今日も、ラパスの町に、鐘の音が響く。

満月

 ベランダから見える夜景。



今日は、満月。

日本では、お月見、お団子、すすき・・・かな・・・。



家のベランダからは、ラパスの夜景がこんな風に見えます。



やわらかいオレンジの明かり。
その中で、スープが湯気を立てていたり、
家族で、今日のできごとを話していたり。
小さな明かり一つ一つに人々の暮らしがある。

ボランティア その2

ラパスでは、いろいろな人と出会うことができているように思う。

その中の一つとして、

自分の仕事とは別に、仲間と
週に一回ペースで、集まるボランティアサークルに通っています。

名前は、「KAME」

ラパスの中にある資金難の個人病院の子どもたちに対して、
出来ることで支援をしていこうという活動をしています。
この病院は、ラパスとユンガス地方とを結ぶ道路沿いにあり、
郊外の少々貧しい地域の人たちが利用するようで、
見学に行くと、シーツや病院内の環境整備でも十分でない様子がわかりました。

このボランティアサークルで、
今度ある、「日本祭り」に小物を販売して、その売り上げを、病院に寄付することになりました。

ということで、
みんなで集まっては、日本の和服の端切れや、和紙などを利用して、
袋やクッション、シュシュや財布などを、手作りしました。

子どもの頃は、手芸クラブや編み物クラブなど
創作熱が高まっていたこともある私(見かけによらず)ですが、
高校時代にセーターを編んで以来遠ざかっていたので、ちょっぴり不安。

でも、無心になって何かを生み出す作業は、久しぶりで、結構楽しく制作活動をすることができました。

楽しくだけではなく、今回は、販売するということもあって、
丁寧に、見栄えもよくなるように、気をつけながらの作業。

大きな手の私には、細かい作業はちょびっと大変ですが、
爪楊枝なども使って、頑張りました。

出来た作品は、こちら!



週末の日本祭りでは、会場に来てくれた人たちに喜んで買ってもらえるといいな・・・。




2010年9月27日月曜日

dia de estudiante

月曜日、突然聞かれて驚いた。

「明日は、何の歌を歌うの?」

9月21日(火)は、dia de estudiante.

ちなみに、「春の日」でもあり「愛の日」でもある。

そういえば、先週の会議で、その日に向けての話をしていたような・・・。


私の出番があるの?


というわけで、周りにしていたら予定通り、
でも、私にしてみれば、急な話で、当日、歌とリコーダーの演奏をすることになった。

よく聞いてみると、先生方も、ダンスをしたり出し物をしたりするという。


確かに、この間、踊っているのをみたなあ・・・。


そこで、 授業終了後、練習しているところを見に行くと、
踊りの動きや隊形の確認をしている。

せっかくなので、一緒に踊り始めると、
一緒に踊ろうと、誘っていただいた。

ということで、帰りに貸衣装を借りに行く。

職場のすぐ近くに、ものすごくたくさんの貸衣装(ダンス用)やさんがあった。


こんなに種類があるとは・・・・。



本番は・・・・。



歌は、滝廉太郎の「花」 (春の日ですものね。)

リコーダーは、「エーデルワイス」 (高地ですものね。)

ダンスは、Tarqueada  (タルケアダ)を踊った。

この日、子どもたちは、授業はなく、先生方の発表やダンスを見る。

くじが配られ、クラスごと文房具やちょっとしたおもちゃの当たる抽選会がある。

出し物を見終わると、教室で、みんなが分担して持ってきたケーキやお菓子を食べたり分けたり。

全部の学校で、子どもたちのためのイベントが行われる日らしい。


私は、何とか息切れせず歌ったり、リコーダーが吹けたりしたので、ひとまずほっ。

そして、ダンスは、すぐ終わってしまうのがもったいないくらい楽しくできた。


でも、会議を聞き落とさないようにしなきゃ大変だわ~
と、強く感じた出来事でもあった。




みんなで一体になって祝う9月21日。


春の到来!

2010年9月25日土曜日

我が家のマスコッタ

「マスコッタ」  というのは、スペイン語でのペットのことです。


ステイしている家には、かわいい家族がいます。


ボンゴ。12歳。オスの大きな犬です。


とても穏やかな彼は、家で吠えることはめったになく、たいてい寝ています。


「目はどこ?」という感じですが、とても愛くるしい彼。

ステイ先のママが大好きで、ママたちが留守の時は、戸口でじっと座って待っています。


最近は、時々私が散歩にも行くようになりました。

そして、少しでも仲よくなれるように、マッサージをしています。

彼も結構気に入ってくれているのか、

最近は、私のそばで背中を向けて座って、

「マッサージして~」

というそぶりを見せます。
私のことも家族として少しずつ認識してきたように感じます。


ボンゴと一緒にいると、小さいときに飼っていた我が家のポチたちを思い出します。

2匹続けて名前はポチ。(安易だったか・・・。)

あの頃は自分が子どもだったから、大好きだったのに、自分勝手なかわいがり方で、

結局いろんな世話も、母任せになってしまっていた。

かわいくて賢かったポチ。


「あの頃、ポチのことは大好きだったのに、行動が伴わなくて

 命に甘えていたね。

 自分勝手な飼い方でごめんね。」


ポチというと、川一のときの「マスコッタ」も川上犬のメスで同じ名前。

これまたかわいかったなあ。


ポチたちのこと、忘れずに、

今目の前の、ボンゴに思いやりの心を大切に生活していきたいと思います。


星になったポチも見守ってくれるよね。


お味は・・・

ラパス生活で、大切なもの、それは、


水です。


高地での生活のため、血液中に酸素を多く取り込もうと、赤血球の数が増えるようです。

そんな時、しっかり水分を取り、ドロドロ血になるのを防ぐ必要があります。

そこで、毎日水分を多く取るのですが、飲み水は購入しています。

しかも、売っている水も種類がいろいろあります。


私のお気に入りは、こちら。



なんと、酸素入りの水です。

さすが高地!

今では、酸素なしタイプでも平気ですが、

ラパスに着いた当初は、この酸素入りを好んで購入しました。

実は、日本から水に溶かす酸素(液体)を持ってきていた私。

すでに酸素が混入されているタイプがある今、

その液体は、さらに高地に行く時のために、部屋で出番を待っています。

(果たして4000m級以上に行くことがあるだろうか・・・。)


お値段 600mlボトルで、だいたい2,5BS (約30円)

命の綱である水。

安価で買えることに感謝。

ありがたや~。

2010年9月23日木曜日

うれしい出来事

うれしい出来事がありました。





日本からかわいいお客さんが、ボリビアに来てくれました。





彼女が小学校当時、私が担任していました。


その後、連絡を取り合う中で、私のボリビア行きを知り、旅行先をボリビアにしてくれたんです。





その彼女も今はもう大学生。


時の経つのは本当に・・・・早い。


すっかりかわいくきれいに、しっかりした大人になって。





今回大学の夏休みを利用して、友達と一緒にボリビアに来てくれました。






(右が彼女。左は友達。ちょびっとだけ観光案内もしましたよ。)



この職種の仕事をしている上で、こんなうれしいことはありません。


小さかった子どもたちが、


成長した姿を見せてくれる。








彼女たちは、私の職場にも来てくれました。


多くのちびっ子に囲まれ、一緒に話したり遊んだりしてくれ、


私も自然に顔がほころんだのは言うまでもありません。








私の仕事は、





「未来につながっている」





ということを、常日頃感じ、


どんな小さなことでも、自分が語りかけることは、





子どもたちへ、何らかの種をまいている・・・。








と思ってやってきました。


その分、自分の関わり方には、重大な責任があるし、


子どもたちと一緒に、

いろんな苦い思い出も、涙も、


たくさんの笑顔も、元気な笑いもありました。


でも、精一杯の日々。


目の前の子どもたちよりも


先に生まれてきたものとして、自分の姿を見せてきたつもりです。


これからだって。








今回、滞在は短かったけれど、


ボリビアから感じたいろんなことを、


彼女たちがまた自分の中で膨らませていってくれるかな・・・








懐かしさと、


うれしさと、


新たな未来への希望と、


頑張る勇気を


たくさんもらえた今回の出来事。





ありがとう。





そして、お互い青い空の下、また一歩ずつ歩んでいきましょう!

こんな活動も



9月の初旬。


JICAの先輩隊員たちが中心になって、


母子の健康や栄養、保健衛生に関するブースをフェリアで出すことになりました。




私も、ちょっぴりお手伝いで、手洗いについての広報ステッカーを配布しました。




フェリアは、この時期毎週日曜日に行われているお祭りのような歩行者天国です。


民芸品のお店や、食べ物屋さん、こどもの遊び場、各団体の広報テントなど、


さまざまな出店があり、


町の人たちがたくさん、集まります。

中にはこんな人たちも。





町で歩行者の交通整理を手伝っている、しまうまさんたちです。
実は、一緒に写真も撮ってもらいました。
壁に貼り付けられるステッカーを無料配布したので、


興味を持ってきてくれる人も多く、結構な盛況ぶりでした。


こういった企画を立ち上げ、実行していく先輩の姿に、刺激をいっぱいいただきました。


2010年9月9日木曜日

普段の授業へ

普段の授業へ

最近は、音楽や体育以外の時間に、算数の授業に参加しています。

くるくる教室中を回っていって、考え方ややり方で悩んでいる子を見つけ、
その子が考えられるように図で説明したり、小さく声にだして計算を確かめたりします。

やっぱり計算などで悩んで、固まったままだったり、
結局あちこち歩いたり、しゃべったり、遊んだりしてしまう子たちが、

自分で答えを導いて、わかったと明るい笑顔になってくれるのを見ると、
本当にうれしくなります。



計算のやり方や、考え方は、日本とだいぶ違っていたり、学年で学ぶ内容も違ったりしています。
(割り算の式の書き方が違ったり、各種の計算の基本的な練習が少なくて、そのまま大きな数の計算までやっていたり・・・。
6年生で、日本では中学生が習う内容を勉強していたりとだいぶ違います。)


結構テストもやっていて、先生たちの自作のプリントを使っています。

少しでも


「算数がわかるようになった!」


という子が増えるように、
日本のことを思い出して、わかりやすい教材・道具を紹介していきたいと思っています。

創立記念日 その3

創立記念日 その3

三日目は、レクレーションとしてのスポーツ大会

各学年の簡単なレースがあり、


練習なしで、その場での簡単な説明でできるもの。


種目の企画自体は、私も一緒に参加して考え、準備全般も先に立ちやらせていただきました。
(この準備や計画については、次回への反省として繋げたいという感想はあり)



普段の校舎周りより広い、地域の運動場(コンクリのバスケコートくらいの場所)
を借りて行います。

キンデル(年長)から順にやっていき、内容が少しずつ変わります。
6年生は、係があるわけではないけど、各種目の準備などを手伝ってくれます。



日本の運動会のようにチーム対抗で得点がつくわけではないけど、


やっぱり、ゲームをするときには、熱くなって声援を送りながらの大盛り上がりです。


(自分の種目が終わると、周りで遊んでいるのは、次回への反省)



自分が、この学校にいる間に、運動会のようにみんなで盛り上がれる行事を計画したいと
考えていたので、今回のレクレーションは、すごくいい経験になりました。


やっぱり、体を動かしたり、みんなで一緒に競いあったり、楽しめる内容で笑ったりできることが、好きなんだなと感じました。


この創立記念行事の中で、各学級の学校についてまとめた「壁新聞コンクール」も同時に行われ、文化祭のような面もありました。


本当に盛りだくさんでしたが、
学校全体が、特別に盛り上がって過ごした3日間。


初めて参加した私から見ると、素晴らしく、華やかで、興味深い内容でした。


まあ、少々の工夫も改善点も気がつくのですが、


全体的には、みんなで盛り上がることや
家族に見てもらえることが、うれしくて楽しくて張り切って頑張る姿が
たくさんあって、普段見られないような、ボリビアっ子のパワーを感じました。

創立記念日 その2

創立記念日 その2

今日は、ダンスの発表会!
学校に縁のある方々をお迎えして、各学年選抜の子どもたちによるダンスです。

朝学校に行くと、早くからきている子たちは、様子が違います。
色とりどりの衣装や、かわいい衣装など、
それは見事な民族衣装を身にまとい、佇まいが違います。

お家ちの方も着替えのために同行していたり、
椅子席で見ようと、早めに来校されたり。

私たちも、会場作りや機材の準備に大わらわ。
教室からは、最後の練習とばかりに音楽が聞こえたり、
子どもたちの明るい声が聞こえてきます。

ダンスは!と言うと、
ボリビアのダンスは、このように受け継がれていくのだ
と強く感じるほど、素晴らしいものでした。

各種の民族舞踊を、小さい時から踊り、鑑賞し、楽しむ。
毎年、地域のダンス以外にも、学校で繰り返されることで
大人になっても、ダンスチームで祭りに参加するほど、
ダンス好きになっていくんだ、と感じました。

見事なダンスの様子をご紹介


4年 ティンク    1年 カンチュチータ と カポラレス



3年 サヤ      6年 トバス
他にもありますが、画像の関係でここまで。
衣装にも特徴があり、
ボリビア各地域の文化や伝統や気候が反映されています。
(衣装は学校やお店からのレンタルのようです。)
練習で一緒に踊っていたトバスは、ものすごくジャンプするもので、大変疲れます。
「本番も一緒に踊ろうよ~!」
と誘われていましたが、本番の衣装を見て、
遠慮しといてよかったなと。(お腹がね。)
いっぱい練習したダンス。
大歓声の中、かわいくもあり、かっこよくもあった姿が、素晴らしかったです。
大成功!!





















創立記念日 その1


創立記念日 その1

8月23日
学校にとって大切な創立記念日です。
と言っても、私自身、日本では一度も創立記念日なるものを体験したことはありません。
(創立○○周年記念行事という関係はあっても、その日をジャストタイムで祝う経験なし)

どんな感じなのかなあと、楽しみにして行くと、
朝から校舎の飾り付けです。
確かに、午後別の学校がある関係で、昨日できなかったと言えばそうですが、
6年生が総出で、1時間半ほどかけて、白と青の小旗や風船を飾りつけていきます。

そして、各クラスの作った壁新聞も掲示されていきます。
(一体、いつ作っていたのかな?)
と、びっくりするような手の込んだものもありました。
(子どもに聞くと、宿題で作ってきたとのこと。
 事前に見なかったのも納得。)

そして、今日は、司祭さんが来校されて、みんなでミサに参加します。
教会で行われるのと同じように、
お祈りをし、歌を歌い、お話を聞き、歌を歌い、聖水を与えて頂く
学校を大切にしている気持ちを感じました。

でも、1時間近くも外に立ち続けてミサに参加しているため、
多くの子どもたちは、ちょっとだれてしまっていたので、
それを落ち着かせたり注意したりすることに、
後半は忙しくなりましたが、
ともかく、無事?にミサも終了。

残りの時間は、明日のダンス発表に向けての練習になりました。
いよいよ明日が本番
楽しみ!