2011年1月19日水曜日

クリスマス=Navidad


ボリビアは、キリスト教のカトリック信者が大変多い国です。

私のボリビア家族も、カトリックの方々です。
クリスマス前の町は、いたるところにキリスト生誕の様子を再現したジオラマが飾られていました。
ただし、その中心となるはずの幼子キリストは、まだおらず、いろんな人々や動物たちが、
キリスト誕生を今か今かと、待ちわびているジオラマでした。
家のツリーの下にも、そのジオラマがあり、
周りには、プレゼントが日に日に増えていきました。
19日には、少し早いですが、ステイ先の仲間とみんなでクリスマス会を行いました。
今は、フランス人2人、ノルゥェー人2人、カナダ人1人、と私が、
ボリビアの家族(両親、娘、息子夫婦、その子ども2人、お手伝いの女の子)と一緒に住んでいます。
その日は、フランス人の友達や私の友達も一緒にパーティーをしました。
みんなそれぞれ食べ物を一品持ち寄りました。
私は、この日病院関係のボランティア主催のフェリアをしていたので、
その時作ったのりまきとケーキを持参しました。
ママの感謝の言葉とともに始まり、みんなでシャンパンで乾杯!
それぞれの食べ物を頂きます。
クリスマスシーズンの特別のお菓子もありました。
パネトーネと言われるフルーツ入りのパンのようなケーキのようなものです。
形は、コックさんの帽子みたいに縦長です。
星やツリー、サンタの形をして、色とりどり鮮やかなクッキーや、
大きなリング型のパンもあります。
私の持参したのりまきは、大好評!
ステイ仲間は、みんなおいしい!とおかわりしていました。
のりまきは、玉子やエビで作ったでんぶ、かんぴょうなど、
病院ボランティアでお世話になっている、ボリビア在住の日本人の方が
(いつも本当にお世話になっていて、こちらでの母、姉のような方)
作っておいてくださったもの。
なので、切り口の彩りも鮮やかで、そんなところも、好評だったのかなと思います。
そして、プレゼント交換!
事前に、くじ引きをしておき、その相手に向けてプレゼントを準備しておきます。
予算は、25~30ボリ以内と決まっていました。
(日本円で、390円くらい)
私は、フランス人のお姉さんの方へ贈ることになっていたので、
木製の星型の立体パズルを贈りました。
そのあと、みんなで話をしながら、組み立てに挑戦!
3人の仲間で知恵を出し合い、抑えあって・・・・
完成した時には、みんなで飛び上がって喜びました!
(けっこう、難しかったんです。)
普段一緒に住んではいるけど、一堂に会して話したり食事をしたりするのはめったにないので、
みんなで盛り上がって楽しい時間を過ごしました!
さて、24日のイブはというと・・・・。
私が、「ボリビアのクリスマスを見たい!」と、お願いしたこともあり、
家族、親族の食事会に一緒に参加させてもらいました。
ということで、3階へ!
本当は、この日の夜に教会のミサへ参加するのが習わしなのだそうですが、
料理などの準備の都合で、今年は、翌日の朝行くことに変更・・・。
夜の10時くらいに親族が集まり、一緒に話をしたり、飲んだりします。
そのあと、11時くらいになると、みんなでこの日特別に食べると言う料理「ピカーナ」を食べます。
ピカーナは、豚、牛、鳥と、様々なお肉、
人参、玉ねぎなどの野菜
いろんなものがしっかり煮込まれ、絶妙な味のハーモニーを奏でています。
これに、付け合わせで、ジャガイモ、マイス(巨大なもろこし、ジャイアントコーンみたいなもの)
が出て、一緒に食べます。
ビーフシチューのような、深い味で、ジャガイモと良く合います。
あまりのおいしさに、しっかりおかわりしてしまいました。
そして、12時ちょっと前にはみんな手に手にシャンパンを持ち、
ラジオ放送のカウントダウンを待ちます。
そして、25日を迎えると同時に、乾杯をして、
それぞれが全員に乾杯と挨拶をしていきます。
一人がグラスを床に落とし、大地の神(ボリビア古来からのパチャママ信仰)にも、
祝福のお酒をささげていました。
と、同時に、
誕生再現のジオラマの中に、家から持ち寄った幼子キリストを飾り、
その飾りを前に、お祈りをしていました。
25日を迎える瞬間を、感謝の気持ちで家族で大切に共有する、
それがボリビアのクリスマスです。
ちょうど、日本の年越し、新年を迎える大晦日のように、
家族にとって大切な節目が、クリスマスでした。
そのあと、もちろん、家族親族みんなでも、プレゼント交換が行われます。
方法は、前述と同じく、事前に用意しておきます。
そして、みんなで楽しく飲み、語り合います。
2時くらいにお開きになり、家へと戻り、
今度は、家族だけでのプレゼント交換もします。
家の、孫娘バレンティーナ(10歳)が企画した、一人2ぼりでの交換会!
みんな、かわいいプレゼントを用意しており、交換していきます。
そのあとは、各自がそれぞれに用意したプレゼントを渡します。
これは、交換というより、子どもたちへの贈りものという感じもありました。
プレゼント交換は、金額が決まっている中で、相手のことを思い、
工夫を凝らしたプレゼントをするところがとても素敵で、
選ぶことも、準備することも楽しかったです。そして、
私も、たくさんのプレゼントをもらいました。
日本では、クリスマスというと、子どものため、
はたまた、恋人同士のためのイベント!という感じが強い気がしますが、
ボリビアは、家族みんなにとって楽しく、
そして、神やいろんなものに感謝する日でした。
ほんわかした幸せの気持ちになれたひとときでした。
ちなみに、クリスマスの飾りは、1月6日まで普通に飾られます。
1月6日も、キリスト教にとっては意味深い日で、
キリスト誕生のお祝に駆けつけてきた東方の賢人が、長い道のりをかけてたどり着いた日だそうです。
なので、1月6日にも、お祝いとして、プレゼントを渡したりする人もいるようです。
日本だと、そのあと、すぐ新年の飾りに変わりますが、
年を越しても、飾られているというのが、キリスト教の国なんだなあと、感じました。
国によって、宗教によって、いろいろな違いがあることを改めて感じました。
でも、今日という日を大切な家族や友達と、
離れていても日本の人たちのことを思いながら、過ごすことができ、
今日の命に感謝した日でもありました。
¡Feliz Navidad!

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