2011年1月20日木曜日

スクレ

ポトシに次いで訪れたのは、スクレ。
スクレは、ボリビアの憲法上の首都です。
実際の行政機関は、今ではほとんどがラパスにありますが、
ここ、スクレには、最高裁判所があります。

そのためか、町にも「Abogado」(弁護士)の看板を掲げたビルがやたらに目につきます。

そして、スクレは、白い建物の輝く街。
当時のスペイン人が建設し、生活し、スクレからポトシの銀を管理していたというので、
町は、ヨーロッパ調。


最高裁判所ももちろん白壁。

スクレは、標高が若干低く、2800m。
町歩きをするのが楽しいかわいらしい町。
ここは、ボリビアの中でも趣がスペインを思わせるところでした。

ちなみに、スクレという名前は、
スペイン支配下にあった当時、
各地で独立運動を指導していたシモン・ボリバルの右腕であった
アントニオ・ホセ・デ・スクレ将軍が、現ボリビアの解放に成功。

1825年8月6日独立宣言が読み上げられた場所として、
この地を、スクレ将軍の名にちなんで、「スクレ」という町にしたそうです。

この町は、4つの名前があります。
それまでは、スペイン人には近くの銀山にちなみ「La Plata」と呼ばれ、
その後、「Chuquisaca」と名前を変え、そして、「Sucre」へ。
もうひとつ、町の姿を反映して、「Ciudad Blanca」とも呼ばれています。

今は、Chuquisaca県Sucreです。

というわけで、スクレの町を散策するべく、同期仲間に各所案内してもらいました。

自由の家と呼ばれる、スペインからの独立宣言文の調印が行われた場所。


中には、シモン・ボリバル、スクレ将軍の肖像画が飾られたり、
歴代大統領の肖像画もあります。

また、シモン・ボリバルが、南米地域の独立運動を指導していた当時の
最初の旗も、展示されており、
貴重な博物館になっています。

そして、すごく素敵だったのは、
この建物の中に、現在使われている図書館(資料館)があり、
歴史を重ねた味わい深い本と、
コンピューターで仕事をする人とが、一緒の空間に収まっています。

昔の地図が展示されていたりして、とっても落ち着く興味深い空間でした。


スクレには、織物博物館があります。
ここには、ハルカ、タラブコといったスクレ近郊の村で
織られている伝統的な織物が展示・販売されています。

この博物館では、実際に村の女性が織っているところを
見ることができます。

ものすごく細かい作業の繰り返しで、
壁掛け一枚(50cm四方くらい)織るのにも、半年ほどかかるそうです。
この織物は見事で、模様の組み合わせなど、織り手の頭の中に図面が入っているそうで、
手本やマニュアルで覚えるのではなく、
経験の積み重ねで、見事に織り上げていくそうです。
今は、発色のいい化学染料で糸を染めることもあるそうですが、
昔ながらの自然の天然染料を使ったものは、独特の味わい深い色合いをしています。

これらは、買うとなると、結構いいお値段がしますが、
この作業をしている様子を見ると、それでも安すぎるのではないかと思えるほどです。

きちんと丁寧でいい仕事の上に生み出されてくる作品には、
それなりの対価でいいと、思いました。

次回は、ぜひ、タラブコやハルカの村へ行って、
直接村の様子を感じながら、作品を見たいなと思います。



さて、スクレといえば、いろんなものがあるのですが、
タカザウルスとして外せないのが、恐竜の足跡見学です。

町はずれのセメント工場の敷地内で、
土を掘っていたところ、壁面に残る足跡が発見されたというところ。

ここは、今は白亜紀公園と名づけられ、
各恐竜の実物大模型も見ることができます。

知る人ぞ知る、地元の恐竜公園を思い起こさせるような大きな恐竜がたくさんあり、
ちょっぴり懐かしい気分になりました。
(タカザウルスのキャラも、当時地元で恐竜公園ができたときに、友達と考えたんですよ。)

恐竜内部が滑り台になっていたり、アスレチックがあるわけではありませんが、
足跡の恐竜たちがいきていたら、このサイズなんだな~と、
昔のボリビアは、どんな植生だったのかな~
と、考えてみたりしました。



もうひとつ、スクレといえば、ボリビアの女の子からすぐ言われるのが、
チョコレートです。

ここには、有名な Para Te というチョコの本店があります。

そこで、チョコレートケーキを堪能しました。

甘いチョコレートケーキとくれば、
おいしいコーヒーが飲みたくなるのですが、
この店にある食べ物・飲み物はすべて、チョコ入り・・・・。
ということで、ものずご~く濃厚なケーキを食べ、後は、水を飲んでおりました。

スクレでは、友達のお薦めで、
ダンスのショーが見られるところへも行きました。
ボリビア中のいろんな踊りが見られ、最後には、みんなステージに上がって踊ることができます。
ダンスも衣装も本当に多様で、魅力的です。
どのダンスを習うかが、ものすごく迷います。

そして、スクレでも、スクレのビール、スクレーニャを堪能したのは、言うまでもありません。


スクレから、ラパスへは、夜行バスで12時間。
最近、バスのブスカマ(リクライニングできるゆったりの横3列シートのバス)にも、
なれてきた感じで、けっこうしっかり寝られます。

スクレをはじめ、今回出掛けたところはみな、いろんな見所たっぷりだし、
ステイ先のお父さんには、スクレでサルティーナを食べないなんて~
と言われたので、ぜひ、また行きたいな~
と思っています。

旅でであった旅人の皆さん、
(ウユニ~ポトシ~スクレと、同じように回っていて、何度もいろんな場所で会う人もいて、
最後には知り合いのようになっていました。)
再会できた同期の仲間たち、
各所で丁寧な案内をしてくれたガイドの人たち、
ホテルや街の人々、
一緒に旅行してくれた、いつもお世話になっている友達、
いろんな人との出会いや、
体験や、思いに、感謝!

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